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2011/09/03

トンネルアート

大阪府吹田市にあるJRや高速道路の下のトンネルには、壁面に動物や子どもが遊んでいるシーンなどの楽しいイラストが描かれている場所があります。
私は吹田市に住んで3年になりますが、イラストが描かれる前のトンネルは、250メートルの長さということもあり、暗くて殺風景で、あまり通りたくないな、と感じるような空間でした。

(下記リンク先にトンネルアートの写真があります。)
http://sskk97.blog73.fc2.com/blog-entry-562.html

このトンネルアートは2006年から始まり、この夏でパート6が完成しました。今回は60メートルに亘ってイラストが描かれ、長い場所では190メートルに及ぶとのことです。
吹田の市民団体「現代美術を愉しもう塾」が中心となり、独立行政法人国立青少年教育振興機構の子どもゆめ基金の資金助成を受け、吹田市・高速道路・警察等の許可を受け、アーティスト・地域の子どもたち・学生・ボランティアの人たちが描いたことにより、実現しました。
中心となる人、描く人、資金(税金)、許可、そして暗いトンネルが揃って、街が明るくなりました。
買い物に行くとき等に、トンネルアートが進んでいくのを見ていましたが、これだけ多くの人たちが関り、多くのステップを越えて実現したことを考えると感動的です。

市民、税金、行政が連携して、街が住みやすくなるという、いい事例ではないかと思います。
トンネルアートの前を通るたびに、「おれもやってみよう」と、意欲的になれる場所です。