「かせつ中之島」は、大人・子どもとを問わず、いろんな人に「哲学する場」を提供する活動をされているグループです。
名前の「かせつ」には、物質的・空間的な意味の「仮設」とアイデア・考えとして意味の「仮説」、ふたつの意味が込められているそうです。ホームページにはこのように書かれています。
「かせつ」です。開いています。あなたの居場所も空いています。そこよりちょっとはあったかいかも。さあ、まずは座って。ーーー 仮設
「かせつ」です。こんなふうに考えたら、どうかなあ。べつな見方をとったとしたら。こころみに話してみよう。聞いてみたいひとがいるから。ーーー 仮説
2012年には、京阪中之島線なにわ橋駅の構内で「中之島哲学コレージュ」という対話イベントなんかも開かれたそうです。
かせつ中ノ島さんが開くイベントに実際に参加したことはまだないのですが、ホームページの記事を読んでいると(メンバーの方々の自己紹介欄1・2・3・4や哲学テーマに関するお話1・2などなど)、「このごろ、生活をこなす感じになってきて、大事なことを考えないようにしているなぁ・・・」と思えてきて、ふだん見過ごしてしまっていることを改めてじっくりと考えてみたい(哲学してみたい)、という気持ちがわいてきます。
最近は、日本でも少しずつ「ふつうの人のための哲学」という考え方が広まってきたように思います。数年前にはマイケル・サンデル教授の「Justice(正義)」(「polical philosophy」(余談ですが、これはよく「政治哲学」と訳されますが、これは誤解を招くのでそのまま「ポリティカルフィロソフィー」の方がいいんじゃないかと思います))の講義なんかも、書籍になったりテレビ番組になったりして、ちょっとしたブームとなりました。
そういうので興味をもって、いざ「哲学を始めてみよう!」と思っても、もなかなかひとりでは難しいものです。ですのでまず最初はイベントへの参加から、というのがいいかなと思いのですが、それも時間的・空間的に難しいという方もいるかと思います。そんな方は、かせつ中之島のホームページの記事を読んでみるだけでもプチ哲学が味わえるかもしれないので、よろしければのぞいてみてください。
2013年1月現在、次のイベントの告知はされていませんが、また告知されれば、ぜひ一度参加してみたいと思います。
ちなみに、現在かせつ中之島の小屋番(代表?)をされているのは、きくちさんという大学講師の方です。きくちさんの個人のブログの方では、ワークショップのお話や哲学書の紹介なども載っていておもしろいので、興味があればこちらも覗いてみてください。
かせつ中ノ島
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