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2012/01/29

関西元気文化圏


「関西元気文化圏」は、関西文化圏推進協議会と文化庁が主導で進める「関西の文化を発信する」プロジェクト。

文化庁が展開する全国7つの「文化力」プロジェクトのうちのひとつに位置付けられており、平成15年から続いているそうです。会員は関西の都道府県や商工会議所、テレビ局、大手企業などで、審査基準をクリアした関西の文化活動などを告知したりしていますホームページ上でなされています。

文化庁の公式ページには次のように紹介されています。

文化庁では、各地域の「文化力」(文化の持つ、人々に元気を与え地域社会を活性化させて、魅力ある社会づくりを推進する力)を盛り上げ、社会全体を元気にしていくためのプロジェクトを、各地域の関係者と共同して推進してきました。
現在7つ(地域別4つ、テーマ別3つ)を展開しており、それぞれのプロジェクトにおいて、「文化力」ロゴマークやホームページを活用した広報活動など、「文化力」を発信するための取り組みを幅広く展開しています。

また、「関西元気文化圏賞」というのを毎年表彰しており、2011年の大賞には女子サッカーリーグの「INAC神戸レオネッサ」が選ばれました。ちなみに、2010年までの歴代大賞はこのようになっています。

2004年 世界遺産登録推進三県協議会
2005年 坂田藤十郎さん(歌舞伎役者)
2006年 天満天神繁昌亭開設準備委員会
2007年 河瀬直美さん(映画監督)
2008年 山中伸弥さん(京都大学iPS細胞研究センター長)
2009年 水都大阪2009実行委員会
2010年 平城遷都1300年記念事業

中でも面白いのが、今後の活躍が期待される取り組みや人々に贈られる「ニューパワー賞」。2011年は、大阪の新しい顔「大阪ステーションシティ」、理化学研究所と富士通が共同開発した計算速度世界一のスパコン「京」、NHK連続テレビ小説「カーネーション」のヒロイン尾野真千子さん、「プリンセス・トヨトミ」などで有名な作家・万城目学さんなどが選ばれたそうです。

余談ですが、万城目さんは京都大学を卒業後いったんは企業に卒業するも、「静岡の工場に配属され経理マンをしながら小説を書いていたが、26歳の時東京本社への転勤を言い渡され、残業続きで書く時間がなくなることを危惧し、辞令が出る前に退社し上京。2年で芽が出なければ社会復帰を決め投稿生活を送るも成果が出ず、資格の学校に通い再就職の準備をし始めるも、その矢先に2006年に第4回ボイルドエッグズ新人賞を受賞した『鴨川ホルモー』でデビューする」という経歴をお持ちです。あれこれ言われたりもする各種「新人賞」ですが、こういう人が世に出られるようにするという意味では、いいものですね。

この関西元気文化圏。「文化を大切にする」というのはいいことですが、「文化」という測定しづらいものだからこその難しさもあるかと思います。「文化に関係していたら何でもいい」といういい加減な活動にならないようにしっかりと、それでいて、小さく閉じこもった活動にならないように進めていってほしいものですね。


関西元気文化圏


関連ニュース
関西元気文化圏賞に「INAC神戸」- YOMIURI ONLINE

おまけ
文化庁長官の日記のページも面白いです。最近は更新頻度が低いようですが、
文化庁長官のサイト

2011/09/03

トンネルアート

大阪府吹田市にあるJRや高速道路の下のトンネルには、壁面に動物や子どもが遊んでいるシーンなどの楽しいイラストが描かれている場所があります。
私は吹田市に住んで3年になりますが、イラストが描かれる前のトンネルは、250メートルの長さということもあり、暗くて殺風景で、あまり通りたくないな、と感じるような空間でした。

(下記リンク先にトンネルアートの写真があります。)
http://sskk97.blog73.fc2.com/blog-entry-562.html

このトンネルアートは2006年から始まり、この夏でパート6が完成しました。今回は60メートルに亘ってイラストが描かれ、長い場所では190メートルに及ぶとのことです。
吹田の市民団体「現代美術を愉しもう塾」が中心となり、独立行政法人国立青少年教育振興機構の子どもゆめ基金の資金助成を受け、吹田市・高速道路・警察等の許可を受け、アーティスト・地域の子どもたち・学生・ボランティアの人たちが描いたことにより、実現しました。
中心となる人、描く人、資金(税金)、許可、そして暗いトンネルが揃って、街が明るくなりました。
買い物に行くとき等に、トンネルアートが進んでいくのを見ていましたが、これだけ多くの人たちが関り、多くのステップを越えて実現したことを考えると感動的です。

市民、税金、行政が連携して、街が住みやすくなるという、いい事例ではないかと思います。
トンネルアートの前を通るたびに、「おれもやってみよう」と、意欲的になれる場所です。

2011/08/20

ガー・レイノルズ(Garr Reynolds)


ガー・レイノルズさんは関西外大で准教授をされている先生です。

情報があふれますます複雑になっていく現代では「状況を正しく認識する」というのがとても難しくなってきています。そういった時代に人気なのが「週刊こどもニュース」、「試してガッテン」、「思いっきりテレビ」(そして、関西ローカルの「ちちんぷいぷい」)などの「わかりやすい」情報番組。これらの番組は、1)事実を整理し2)その中から本質を抽出し3)相手に合わせて伝える、ということをやっていて、とにかくシンプルなのが特徴です。

ガー・レイノルズさんは、これらの番組が使っているような「シンプルに伝える方法」を世に広めるため、セミナーや執筆などで活動をされている方です。一般にはカタカナで「プレゼン」「プレゼンテーション」と呼ばれることが多い、「何かを伝える場」。それをシンプルに、効果的に行う方法を追求されています。

その考え方の面白いのは、「日本古来の考え方」がふんだんに取り入れられている点です。「禅」「簡素」「渋み」「わび/さび」「竹」などの非常に日本らしい言葉を使いながら、どうやったら良いプレゼンになるのか、というのをわかりやすく教えてくれます。

我々日本人は、西洋人のプレゼンを見てこう思いがちです。「英語圏で育った人はshow&tellの時間があったりしたからプレゼンが得意かもしれないけど、日本人はそもそもプレゼンなんて習ってないから苦手。。。」 こういった考え方が間違いであることをガーさんは教えてくれます。日本人の文化の中には、「物事をシンプルにする」「本質をつかむ」ためのノウハウがたっぷりと蓄積されています。だから、プレゼンが苦手な私たちは、ある意味それを受け継いでいないだけ、なのかもしれません。

ガーさん自身は、住友電工に勤め10年近く大阪に住んだ後、米国Apple本社でマネジャーとして働き、その後に外大の先生になられたようです。Appleで勤めた経験からか、スティーブ・ジョブスの洗練されたスピーチやその製品ポリシーに言及されることが多いようです。

ガーさんのTEDxTokyoでのプレゼンによると、少し前までは大阪在住だったそうですが、現在は奈良の、近くに山がある場所に住まわれているそうです。

異国日本に住み日本に親しみ、日本人以上に日本を理解し、ただの懐古趣味ではなく、日本古来の考え方から現代に役立つ技術を作り上げている、というのはすごいと思います。日本に生まれ日本にそのまま住んでいる私たちも見習うべきところがたくさんあるように思います。

おまけ
ガー・レイノルズさんの公式サイトの自己紹介ページ。
ガー・レイノルズとは?

TEDxTokyoでのスピーチ。
ガー・レイノルズ Lessons from the bamboo - TEDxTokyo
英語版

日本語版(同時通訳)


最新著書のFacebookの公式ページ。
シンプルプレゼン

最新のサイン会の様子など。
【ガー・レイノルズ氏】講演&サイン会(1/4)

2011/08/04

淀川河川公園

淀川は、滋賀の琵琶湖から始まり、京都・大阪を通り、大阪湾に流れ込む大きな川です。水は生命の恵みであることは間違いないですが、淀川の河川敷も関西に住む人々の心の恵みとなっています。淀川の河川敷には、広々とした土地・水の流れ・吹き抜ける風・豊かな植物・スポーツ施設・花火イベント等があり、年間を通してリラックスできるような環境があります。

淀川河川公園は、京都の大山崎地区から始まり、河口部の大阪・海老江地区までいくつもの地区に分かれながら広がっています。ホームページによると「自然環境保全・再生ゾーン」、「水辺環境保全・再生ゾーン」、「多目的利用ゾーン」の3つに分かれています。具体的には、干潟やヨシ原、野球場やサッカー場、テニスコートの他に、陸上トラックや、ローラースケート場、バーベキューができる地区などがあります。

私は淀川近くに住んでいることもあり、淀川の堤防をサイクリングすることがありますが、緑豊なエリアがあるかと思えば、広大なグランドで野球やサッカーを楽しむ人たちがいたりと、様々な楽しみを提供してくれます。大山崎の背割堤地区の桜の名所や、十三周辺の花火大会、またハーフマラソン大会が開催されたりと、年間を通して様々なレジャーイベントがあります。加えて、京都の三栖閘門や大阪・毛馬の閘門、赤川鉄橋など、関西の歴史や雰囲気を感じることのできる設備も残っています。

淀川河川公園の年間の利用者は500万人を越えるとのことです。淀川河川公園には日常の生活空間にはない「広さ」があります。その「広さ」の中では、日常生活で小さくなった自分自身を広げたり伸ばしたりできることでしょう。生活に疲れを感じたときは、淀川に出かけられてみてはいかがでしょうか。近年は集中豪雨等により川沿いが危険なときもありますが、これからも淀川河川公園が、関西の人々の憩いの場であり続けることを願います。

淀川河川公園
http://www2.kasen.or.jp/
http://www.yodogawa.kkr.mlit.go.jp/
http://www.yodogawa.kkr.mlit.go.jp/kids/ballon.html

2011/06/16

KOBE観光ガイドボランティア


KOBE観光ガイドボランティア」は、名前のとおり、神戸市の観光案内をするガイドグループです。

NPO法人として、その活動の中心はボランティアが担っています。

公式サイトには次のように書かれています。
神戸21世紀復興記念事業を契機に2001年10月に結成。2005年1月にNPO法人の認証を受けました。
震災時に国内外から頂いたご支援に感謝して、ホスピタリティーの充実という理念のもと活動しています。
JR三ノ宮駅前や北野異人館街等で「道案内」「観光ガイド」「観光相談」「シャッターサービス」など年間約10万人の方々をおもてなしして神戸の良さを知っていただこうと活動を続けています。

常時メンバー募集も行っていて、興味があればガイド見学、ガイド研修を受けさせてもらうこともできるそうです。

連絡先はこちら
KOBE観光ガイドボランティア
〒650-0002
神戸市中央区北野町3-10-20
TEL/FAX: 078-251-8530(月-金10:00-16:00)
mail: kobe-guide-v@cap.ocn.ne.jp

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